ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

レビュー雑記:LETSHUOER Cadenza4 A30K Tier1優勝! リファレンスフラットに音の彩りを持つ完成度 #PR LETSHUOER

こんにちは

今日は遂に発売されました「LETSHUOER Cadenza4」のファーストインプレ、そして簡易レビューです。そしてこの記事は国内販売を迎え、Cadenza4が当たるキャンペーンを開始したことを受けて更に追記をしたものです。

LETSHUOER様からのPR依頼品ですがもう何度かXでポストしていますが本当に素晴らしいです。なので届いてからはエージングマシンでのエージングは少なく、かなり普通に使いながら定期的に聴きこんでいるのですが、本当に素晴らしいの一言です(2回目)。

商品ページ

国内通販 4/26 始まりました!

www.e-earphone.jp

海外通販

https://s.click.aliexpress.com/e/_DBGxFDx

LETSHUOER Cadenza4 有線イヤホン Hifi ベリリウムコーティング・ダイナミックドライバー、バランスドアーマチュア型(BA型)ドライバー、ハイブリッド型イヤホンletshuoer.net

LETSHUOERとはCadenza4までの流れ

中国のオーディオメーカーなのですが、長年OEMの製造を手掛けてきたのですが、近年自社ブランドのLETSHUOERを立ち上げ、その素晴らしい音質から一躍認知度を上げてきている新進帰依のオーディオブランドです。

私も幾つかLETSHUOERのイヤホンをレビューさせてもらっていますが、特にS12シリーズの出来は素晴らしく、その音色にはたいそう驚かされました。

参考

el-snow.hatenablog.com

el-snow.hatenablog.com

というのも3年ほど前のイヤホン業界では平面駆動型イヤホンはまだ、高音は綺麗だけど低音が出ないものという認識となっていたり、中には10万円ほどの高級機種のみに採用される方式でした。

そして2022年、この時期から平面駆動の低価格化が進むのですが、安かろう悪かろうに近いピーキーな調整の平面駆動型イヤホンが数多く出ました。しかしこのLETSHUOERのS12はこの初期の時期からとても完成度の高い音色をチューニングしたんですよね。それにより今では1~2万円価格帯の平面駆動と言えばS12だと言われるほどにまでに名が知られることになりました。

そんなS12を作ったLETSHUOERは昨年日本国内に正規代理店を持つまでになりました。その後LETSHUOERは2つの方向にブランドを分けていきます。

一つは低価格ブランドのARTTI(この部分は公式発表としては認められていませんのでご注意を)です。これはLETSHUOER技術を使いさらに低価格ラインの市場を狙う戦略だと思われます。特にT10というイヤホンはS12での技術を使い更にニュートラルでレベルの高いサウンドを実現しています。

el-snow.hatenablog.com

↑デザインが悪いのか実力のわりにイマイチ人気が出ません

 

そしてもう一つがLETSHUOERメインストリームイヤホンで更に上の価格帯に挑戦することでしょう。まずは5万円の価格帯にS15という平面駆動+PRという奇抜な構成のイヤホンを投入し値段は高いながらも一定の評価を得るに至っています。ちなみにこの3DプリントのシェルはT10とほぼ同じ素材の様で先行的に使いノウハウを積んでいる感じですね。

el-snow.hatenablog.com

el-snow.hatenablog.com

S15は一定の評価は得られているとは言え、S12は平面駆動イヤホンでありながら従来の常識としてあった「鳴らしずらい(音量が取りずらい)、低音が出ない、高い」という概念を筑替えした存在で、一般の人が常識を打ち破る評価と比べればいささか飛び道具という印象がぬぐえません。

そして今回、LETSHUOER Cadenza4の発表に繋がるわけですね。

SPECとか価格とか

Specはこの画像に全て詰まってる感じですね。国内販売価格はeイヤホンさんで37800円、オンラインでも42000円+4200ptと、実売は3万円台というところで個人的な指標でもギリギリA30Kカテゴリです。

装備としては5万円するS15とほぼ同じで2.5mm, 3.5mm, 4.4mmの変更可能プラグのケーブルに各種イヤーピースに、ケースと一式豪華に揃っています。

knouwlesとsonionのBAドライバを計3個、そしてダイナミックドライバ側にはベリリウムコート仕様が採用されています。写真を見ればわかりますが音導管内には音響フィルタが配置されているほか、本体はとても軽く、このクラスのイヤホンでありながら両側合計で10.5gしかありません。ケーブルも29.8g(44.4mm)と実用的な範囲でした。

ファーストインプレ 開封~音以外

1万円以上値段が高いS15と同じタイプの箱ですね

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封筒の中にマニュアルなどが入っています。高級感に溢れていますねー(*''▽'')
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S15と比べてフェイスプレートはより輝く感じになり、アルミ蒸着的な感じでしょうか。重量への影響は少なそうです。

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引き出しタイプの2段目にはS15と同じタイプのケース、プラグ3種、どれも品質が高い佇まいなことが写真からも見て取れるかと思います。

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このタイプのケースは締めにくいのですが、コツをつかむと90度ぐらい回すだけで十分固定でき、持ち歩きにも普通に使えました。色は少し汚れると真っ黒では無くなるのはちょっと残念ですが許容範囲ですね。

中にはイヤピ6種類(本体に1つ装着済み)

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その下にはケーブル、S15の色違いでしょうか。どちらにしてもプラグ交換式でありながら品質はS15同様にS12 Proからかなりグレードアップしています。

→LETSHUOERに確認しましたところS12Proのケーブルのプラグ改良版の様で、S15やS12とも違うようです。(S12も実はS12Proとケーブルの芯数などは違うと言われていました)
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線材のマクロ撮影ですがとても綺麗ですね~~~
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装着したらこんな感じ
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S15同様に本体が3Dプリンタ製、フェイスプレートは金属製とハイブリット構成になっています。S15もそうでしたが、この樹脂ハウジングはARTTIで実験されていたものを改良しているような感じでARTTIのものと比べてもかなり質感や造形が洗練されています。

38000円という価格ですが、その価格の価値を十分以上に感じさせる装備品になっています。初心者にも勧められる素晴らしい内容です。

ただ、肝心なのは音です。ではどんな音なのか。。。

ファーストインプレ、音について

いつものこれで聴きました

FiiO フィーオ M17 DAP デジタルオーディオプレイヤー アンプ搭載 DAC搭載 ワイヤレス Bluetooth対応 バランス接続対応JVCケンウッド JVC EP-FX10L-B 交換用イヤーピース スパイラルドット++ 4個入り Lサイズ ブラック

いやもう、このXのポストの通りですね。見事というか素晴らしいと言うか、もはや脱帽という言葉が相応しかったです。

極めてフラットなバランスに緻密な音場表現、音源に含まれている音をあますところ無く正確に伝え、同時に音楽の楽しさも届けてくれる音色です。

イメージとしてはA10Kで登場してフラットな音色で市場を虜にしたHEXAを聴いた時の衝撃に似ています。

どの音を取っても過剰すぎず、この価格帯に相応しいリファレンスに相応しいと感じさせるバランス感覚。恐るべしCadenza4

というのもこのCadenza4はLETSHUOERのフラグシップCadenza12(約33万)と同じ名前を冠した兄弟機になっています。

 

構成を見る限りかなり造りは異なるものの、同じ名前を冠するだけの自信があることを窺えます。

低音は深く上品ながらやや暖かみが感じられる音色でそのキレは十分以上の品質です、中域はやや暖色よりでボーカルだけでなく様々な楽器も響きと余韻が適度に乗った絶妙なバランスです。高域はキラキラと輝くのですが刺さり知らずな上にその輝きは上品でありつつ細やかな描写と広がりを持ちます。

音場の広さや解像感はそこまでですがそれでも4万円、249$という価格を考えればかなり高く、どう価格帯でこれより↑の解像度のものは数えるほどもあるかどうか怪しい限りです。

Cadenza4は各個別の要素全てのレベルが高いのですがそれぞれの要素は決して価格帯を突出した個性を持っているわけではないのが特徴です。じゃあイマイチなのか?と思われたかもしれませんが逆です。

ここ最近のイヤホンは無数に発売されるイヤホンの中で個性を出して生き残るため、価格帯を超えるような魅力を持った一点突破のイヤホンが増えてきており、逆にまた尖ったイヤホンなのだろうなぁ・・・と思わせる雰囲気がありました。

けれどCadenza4は違います。極めて正攻法で、全ての要素のレベルを平均的に底上げするようなチューニングなのです。そう、TruthearのHEXAやNOVAの系統なのですが、そこに音楽の楽しさを、音色の良さを伝えてくれるような足りなかった何かについてLETSHUOERが回答してくれているかの様です。実はNOVAは好きなイヤホンではあるのですが、HEXAからのアップグレードとしては何か物足りず、個人的にはCadenza4がその期待していた音だった様にも思います(周波数特性の部分で補足します)。

全てのレベルの高い要素が調和しされに素晴らしいものに仕上げる、これはとても難しいことだと認識しています。本当に素晴らしい(3回目)。

その後のCadenza4の音

ということでこの感想のポストに繋がります

平均的なレベルの高さ、どうしても一つのイヤホンを聴いていると癖の強さに飽きてくる、でもそういう時にCadenza4が中和してくれるのです。。。これ、正にこの価格帯のイヤホンのリファレンスそのものですね。。。

 

正直HIMALAYAもそうだったのですが、この価格でこの音を出されたら数年前のこれより高いイヤホンは厳しい・・・という感想を持たざるを得ません。本当に技術の進歩は恐ろしいですね。

 

vs HIMALAYA

HIMALAYAと比較でも書いたのですが、HIMALAYAは全体として価格帯の水準をみたした上で解像度、定位、分離、音場の特化型イヤホンです。まさにフラグシップらしい個性そしてその纏まりを持っています。対してCadenza4はこの価格帯の王者に相応しいオールラウンダーです。どのような曲に対しても受け止めてくれるような度量すら感じさせます。

20万円するFW10000も音場、定位、分離などで素晴らしい評価の機種ではありますが、全く趣味じゃなく価格の価値を感じない人もいる機種で、かなりその点で似ています。

よりフラグシップに相応しい個性があるジャイアントキラーはHIMALAYAだと思いますが、逆にこの価格帯でどれか一つイヤホンを選ばなければならないとなるとCadenza4に分があるように思います。

 

リケーブルの効果

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そこそこ色々と試しているのですが正直まだ感想を言って良いほど試していません。龍麟2を付けてHIMALAYAより相性が良いとな感じたぐらいしでしょうか。いずれにしても伸びしろというか自分好みに染めることも可能に思います。

周波数特性

SPL左右差

暫く聴いてから(聴き入ってしまったw)測定したのですが、いや度肝を抜かれました。マッチングが良い事は置いておいて、ここ迄にターゲットカーブに沿わせたようなカーブを始めてみました。何が言いたいかというとメーカーにとってのフラットなターゲットカーブになっている可能性が高いと感じました。

凄いです。

vs S15, S12 Pro

似ている様で少し違いますね。実際聴いてもこれら二つのプロダクトがドンシャリを感じさせるリスニング向けを強く意識したイヤホンだったのですが、Cadenza4はそれを感じさせなかったので納得です。

vs HIMALAYA


HIMALAYAの方がドンシャリというかメリハリがあるカーブで、音を取捨選択していることがわかりますね。

vs Truthear HEXA

こちらは本日この記事を書くにあたって確認したグラフなのですが結果はこちら

正直似ているなと思ったのですがここ迄似ているとは思いませんでしたw。

HEXAを聴いた事がある人であれば、あれを極限まで値段なりに楽しくして更に解像度や諸々の基礎性能を上げたイメージをすればCadenza4の音をイメージできるかもしれませんね。

vs Truthear NOVA

HEXAより低音が強いですが、高域はHEXAより特製が近いですね。

つまりNOVAはHEXAとは違う方向の進化なんですよね。

個人的にNOVA期待していたのはCadenza4方向だったということなのかもしれません。

vs Hype2

Hype2ともかなり近いグラフですね、ややHype2の方が低音が強いです。

インピーダンス特性

マルチドライバでありながら、高域に行くにつれて下がっていますがかなりフラット形状で起伏が少ないのが特徴ですね。

vs Hype2

折角なのでHype2とも比べてみました。

グラフの色が今度は水色がCadenza4です。マルチ多ドライバのイヤホンはインピーダンスの変化が大きいのが特徴ですが、Cadenza4は位相の変化、インピーダンスの起伏が少なく様々な上流で鳴らしても音の変化が少ないと思われます。

インプレ、簡易レビューまとめ

ということで、LETSHUOER Cadenza4 ですが、届いてすぐに優勝し、そしてそこから聴き込みながら今日の今まで良さを実感し続けています。

途中にHIMALAYA、BC04とかなり浮気をし、「音場がもうすこし・・・」とか「解像度がもう少し・・・」とか思ったりもしている(笑)感じですが、それでもどうしてもこのCadenza4に戻ってきて、聴いてまたそのバランスの良さを実感し、使いながらエージングさせているのが現状です。

先程も書いた通りHEXAの周波数特性と比べたのは今日なのですが、個人的には今のところ真のリファレンスフラットを感じさせる原器の様なイヤホンと言っても良いのではないかと思わせる音色です。

 

本レビュー記事についてはAmazonなどでの国内一般販売時のタイミングを予定していますが、ここ迄聴きこんで大きく評価が変わることはないと思っています。もし気になることがありましたらXや質問箱などで気軽に聞いてもらえればと思います。

S12,S15様々なイヤホンをLETSHUOERには聴かせてもらいましたが、過去最高レベルに気に入ったイヤホンになりました。暫定ではありますが予価のまま日本販売もされるのであれば間違いなくTier1となると思います。

現在発売中ですので、もし良ければご検討いただければと思います。

APPENDIX

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