こんにちはゆるふわオーディオのすのーです。
今日はHifiGo様より依頼の¹DD+4BA+2SWイヤホン「CVJ Freedom 自由」のレビューです。レビュー依頼品ではありますが、趣味でやっていることもありいつもと同じ基準で記載しています。
尚、リケーブルの項目ではNICEHCK SnowAg、TRIPOWINの新作ケーブル(TRIPOWIN Seraph, Solstice, Mirage, Sirene)を試してみています。
結論:BA無効化SW付き、厚みと高域刺激が魅力的なサウンド
CVJ Freedomは1DD+4BAのドライバ構成を持ちながらBAの有効化のパターンを1〜4つと切り替えることができる機能が付いたユニークな機構を持つ上級者向けイヤホンです。
奇をてらったSW機能ではありますが、サウンドチューニングは価格帯としてもしっかりとしており、高域がBAの量感を調整することで好みのサウンドに仕上げることができます。
嬉しいのはA10Kのイヤホンとは思えないほど豪華な付属ケーブルで、良質な音質はもとよりプラグ交換式を採用していることで使い勝手も良く、様々な場面でFreedomのサウンドを楽しむことができます。他のイヤホンに使用しても良いですし、BA違いという意味でSWの変化を楽しむことも可能です。
普通のイヤホンとしても十分使え、その上で普通の中華イヤホンには無い面白みがありますので中級者以上にオススメできる機種です。
Pros(優秀な点)
〇 SWによるBAを無効化することができるユニークな機構
〇 2.5mm, 3.5mm, 4.4mmプラグに対応する豪華な付属ケーブル
〇 音の厚みが秀逸で高域の刺激的な音色が楽しめるバランス
〇 リケーブルによるサウンドチューニングの余地がある
〇 本体1年保証
Cons(微妙な点)
ー 上流に影響されやすい音色
△ SWの変化が急峻
△ 高域〜超高域が刺激的すぎると感じる場合も
△ イヤーピースが安っぽい
△ 音場表現は値段なりで生楽器の音色はあまり合わない
量があるので結論以外は気になる部分をリンクから読んでもらえればと思います。
- 結論:BA無効化SW付き、厚みと高域刺激が魅力的なサウンド
- 動機付けなど
- 箱とか付属品とか本体
- 音質について
- 周波数特性測定とか
- SPL周波数特性を含めた競合機種との比較
- ケーブルによる印象の違いについて(注意)「ー」
- 音質の総評、所感:A10K Tier2 参考価格:11,313円
- Appendix
動機付けなど
モチベーション
HifiGo様からの依頼になりますが、先日SWで物理的(電気的)にBAの数を可変できるという面白ギミックイヤホンのCVJのMei 魅をレビューさせていただき、面白みのあるメーカーだと認識しており、今回はさらにBAが増えたということで2つ返事で受けさせてもらいました。
↓Meiのレビューはこちら
販路、購入先
現状は日本国内であればAmazon Prime倉庫販売での購入が可能です。HifiGo様の公式ECサイトからも購入できるようです。送料としてはAmazonが安く倉庫の保証が手厚いですが、長期的な保証期間としては公式ECサイトの方が2年と長いでしょうか。
CVJ Freedom 1DD + 4 BA IEMshifigo.com
価格についてはもう少し上の価格帯だと思っていたのでMeiとそれほど差が無く驚きました。2色展開があり色の希望を聞かれたので黒を希望したのですが届くとグリーンでした(笑)。購入品なら返品交換手続きが可能ですが音の確認はグリーンでやってほしいということなのでしょう、このあたりはご愛嬌ですね。
保証、サポート「1年」
マニュアルの記載では1年保証が付きます。
SPEC
4つのBAドライバとダイナミックドライバで構成されています。特徴的なのはMei同様にBAを無効化する組み合わせを選べるスイッチを持っています。
前回のMeiと比べてかなり細かいチューニングができるようになったイメージですね。見ているだけでワクワクするような構成でしょうか。
箱とか付属品とか本体
開封体験 「○」
価格に見合ったそこそこ大きめのキレイな化粧箱で届きました。
裏面はスペックやSWの説明が書いてあります。
中を開けると高級感のある紙で隠されています。
本体が綺麗です。
フェイスプレートは綺麗ですね。下側に付属品があるとみせかけて引き出し方式でした。引き出しケースの中にイヤーピース、ケーブル、SIMピン、などなどが入っていました。
こんな感じです。
マニュアル 「中国語、英語」
マニュアルがありますが、初心者には説明不足感があります。このBlogを読むような酔狂な方は問題ありませんが、他人にオススメする際は注意が必要でしょうか。
スイッチについても記載がなく、他のマニュアルと共通になっています。SWについてはケースの裏をみると良いでしょう。
筐体 「両側計11.1[g]」
ビルドクオリティは普通に価格なりに良いですね。フェイスプレートはアルミ合金系でしょうか、かなり軽い感じで装着感も良いです。
グリーンは濃い感じガンメタルチックなので個人的な好みではないですが気に入る方もいると思います。
同価格帯のTier1機のSIMGOT EA500、Truthear HEXAと比べたのがこちらです。
突起があるタイプであること、少し厚みはありますが概ね標準的な大きさでしょうか。
コネクタ 「QDC2pin」
中華イヤホンに多いQDC2pinの様です。
ステム形状 「5.95-5.1[mm]」
樹脂製のステムです。やや太めでしょうか。
直流インピーダンス 「21.5[Ω]」
テスタ―*1でスイッチ11で実測したところ、直流インピーダンスは左21.5右21.4Ωでした。尚、スイッチを変更してもほぼ直流抵抗値は変化しませんでした。
ケーブル 「QDC2pin+ 3.5mm3極、2.5mm4極、4.4mm5極変更式 25.5[g]」
単品売りされている様なかなり太めのしっかりとしたケーブルです。重さも付属品としてはかなり重めの20gオーバーです。この価格帯でプラグ交換式はかなり豪華です。
導体もかなり太く、重厚感がある感じですね。
単品ケーブルの様に太さを測ると分岐前4.37mm、分岐後で2.56mmと太めです。ただ、編み方が良いのかしなやかで、コシもなく癖もつきにくいため扱い易いケーブルです。
プラグにはCVJの刻印があります。
交換式の部材も5極端子で指し間違いが起こらない構造かつ、かなり抜けにくい構造になっており好感が持てます。
安めのプラグ交換式はここがスポスポ抜けたり、間違えて逆相で指せるようになっていることもあり、素直に良いケーブルだと思います。
直流インピーダンス 「0.2[Ω]」
テスタ―*2で実測したところ直流インピーダンスはHOT、COLD共に0.2Ωでした。
A10K円近辺のイヤホンのケーブルとしては小さい直流抵抗値です。
タッチノイズ 「やや多め」
付属イヤーピース「1種類3サイズ 合計3ペア」
イヤーピースの種類は1種類かつ3サイズで、ケーブルの豪華さに比べてややチープな内容になります。どのイヤーピースも自分にはフィットしませんでした。
使い勝手の評価
ホワイトノイズ 「実用上問題無し」
ややホワイトノイズが出やすいM17のMaxGainヘッドホンモードで最小ボリュームで聴いてみたが、小さくホワイトノイズがありました。しかしながら通常ボリュームや通常の寝フォンの小ボリュームではほぼありませんので実用上は問題ないかと思います。
寝ホン 「◯」
本体はやや厚みがある構造で、その点さえ問題なければ寝フォンができます。
音漏れ、遮音性 「3割程度」
指でステム側を抑えて遮音してみましたが2〜3割ほど音漏れしていました。静かなところで大きな音量で使うと周囲に聴こえるかもしれませんがそこまで機にする必要のないイヤホンです。
ポーチ、ケース 「ポーチ」
CVJの刻印があるポーチがついてきます。ややホコリが目立ちやすい点は気になりましたがシンプルで癖のないポーチなのでまずまずです。
音質以外の総評(付属品、ビルドクオリティ等) 「〇」
A10Kのイヤホンとしてはかなり良いと感じました。特に良いのはケーブルでここまでしっかりしたケーブルがA10Kのイヤホンにつくことは珍しいようにも感じます。ただ、太く重めな点を踏まえると一概に良いとも言えず、プラグ交換式にメリットを感じる方にとっては大きなアドバンテージだと感じます。
音質について
ファーストインプレッション
Meiに比べてかなり堅実な作りをしてきた印象ですが、高域のBAは減らすことが前提なのか、標準の11状態ではやや高域が荒く突き刺さるような鋭さを感じました。スイッチを交換してみるとその高域の粗さをうまくコントロールできる変化があり、スイッチによるBA調整を踏まえた個性あふれるイヤホンだと感じました。
スペックや付属品からもう少し上のA15K〜A20Kクラス等のイヤホンかなと感じたのたですが聴き込んだ感想としてもなかなかに良いという感想になりました。
競合機種との比較について
同価格帯で同一構成のものは無いのですが、BA+DDのハイブリットスイッチ無しのCCA HM20 S、Truthear HEXA 別の構成まで広げて1DDのSIMGOT EA500などがライバルになるでしょうか。
エージング(バーンイン)
箱出しで5時間ほど使用した後、50時間ほどAGPTEKによるプレイリストループでエージングさせた他、通常の使用として10時間程度使用しました。エージング前後で大きな変化は感じていませんが、やや高域表現が上品になった気がします。
アンプ(上流)による印象の違いについて 「普通」
標準環境*3を使っています。
M17DC, BTR7, Xperia10iv, MAC直指し等、色々と使ってみましたが良い上流に使う方が素直に伸びてくれると感じます。
試聴環境
結果、
M17 ”AppleMusic” -> 標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
4.4mm Low Gain ボリューム40-50前後で使い評価しました。
スイッチによる変化
SW 11 1DD+4BA(出荷時、レビュー構成)
出荷時かつ4BA全てというだけあり、派手なドンシャリバランスです。4つのスイッチの中では最も攻めた音色です。サ行の高域が派手に刺さるなど個人的には高域が強すぎてあまり好きではありませんでした。
SW 10 1DD+3BA
11の4BAと比べてやや空気感が変わり近さが変わったかなという程度で大きな変化はありません。もう少し派手な変化を期待していたのですがかなりの微調整の様です。当然サ行は刺さります。
SW 01 1DD+2BA
4つのチューニングの中で最もバランスが取れておりフラットに近い音色のバランスでもあると感じます。もう少し高域が攻めてほしいとも感じましたが、サ行の刺さりはほぼありません。
SW 00 1DD+1BA
4つのチューニングの中で最も保守的な音色です。2BAの構成とほぼ変わらないものの、やや空気感が暗くややこもった印象を持つかもしれません。サ行の刺さりはほぼありません。
まとめ
スイッチについては複数試してみたのですが好みはバランスの良い01か攻めた11(1DD+2BA or 1DD+4BA)でしたが、Meiと違い一応どれも一長一短で存在価値があるようにまとめられています。
レビューについては標準11を使用しています。
帯域バランス 「弱ドンシャリ」
万人受けしやすい弱ドンシャリサウンドです。スイッチ全ONの11ではやや高域が強いですがスイッチにより調整が可能です。
音色(寒暖、明暗、響き、粘度、湿度、厚み) 「〇」
寒暖:やや寒色傾向
明度:ニュートラル
響き:やや多め
余韻:多め
粘度:低い
湿度:ニュートラル
厚み:太く厚め
特徴は太めく厚い音色と高域のシャリシャリした輝きのある(調整可能)響きと、近めの迫力サウンドでしょうか。
Meiとの共通点が多いわけではないのですが、Meiから無難に万人受けし易い方向にチューニングしたという感覚があります。音色が人工的なのでオーケストラなどは合わないのですが一般的なPOPSなどは迫力と太めのドンシャリサウンドから楽しく聴ける音色です。
音場(広狭、重心、遠近) 「ー」
音場 左右:狭め
音場 上下:一般的
音場 前後:一般的
音像高さ:標準的
音像近さ:近め
競合のイヤホンと比べてやや凡庸な音場表現でしょうか。音の前後の表現はできている上で近いため迫力とのバランスは良いです。
やや音色が中央に寄りやすいこともありオーケストラ等での空間の広がりや、空間表現が得意なタイプではないです。空間の広さを楽しむよりも響きが広がるタイプの音ですね。
定位、音像、分離 「○」
音場が狭めなのでやや混濁しそうな雰囲気はありますが音像はしっかりとしており、価格帯として十分良い音像定位の良さと分離感かと思います。
解像度 「○」
音が太く厚めですが解像度はしっかりと高いです。緻密な音の表現よりも響きと残響と余韻で楽しく聴かせてくれるタイプでしょう。
低域の質について 「ー」
量感はやや多めでしっかりと存在感はありますが中域から高域と比べるとやや押し負けている感覚があります。低音はアタックはやや弱めではあるのですがぼわつくこともなくリズミカルな音色です。
中域の質について 「○」
中域の量感と太さは十分で存在感があります。解像度がそれほど高いわけではないのですが厚みと余韻と音の近さで押してくる感覚で、楽しい音色だと感じます。中域の音の近さについてはスイッチでも微調整可能なので近くは暑苦しいという方はやや遠ざけることも可能です。
高域の質について 「△〜○」
スイッチ全ONの11状態での高域の量感は十分すぎるほどにあります。特に強いのは10kを超えるような超高域で、表現の粗さなども目立ちやすく個人的にはやややり過ぎ感があります。
ただこれは後述するようにスイッチで調整が可能で、自分好みの範囲で高域の量感や表現力を変更できます。
4BA,3BAでは 多い場合では女性ボーカルのサ行などの歯擦音はかなり刺さりやすいので、その点が気になる方はBAを減らすスイッチ調整が有効になっています。
周波数特性測定とか
左右差 11
7~10kHzた強めのバランスですね。
vs Mei 11
Meiと比べても高域のよりバランスになっているようです。
R SW4種
L SW4種
聴感上と一致しますが左のスイッチでの周波数特性の有意な変化はありません。
インピーダンス特性
周波数特性ではほぼ違いがありませんでしたが、インピーダンスは高域で大きく変化しています。手持ちのアンプでは差が小さいですが、プレイヤーによっては周波数特性以上に変化を感じるのかと思います。
SPL周波数特性を含めた競合機種との比較
VS SIMGOT EA500
1DD+2BA vs SIMGOT EA500 Black
EA500と比べると構成から音色の方向性まで別物です。音場、解像感が高く美音で定位が良いEA500ですが、Freedomは音の厚みと迫力そしてノリが良い音色です。オールマイティに使える機種であればEA500ですが、派手で楽しいパワフルさがほしければFreedomでしょう。
vs Truthear HEXA
1DD+2BA vs Truthear HEXA
ケーブルを大きくコストダウンしているHEXAに対してFreedomはケーブルが本体では?というぐらいケーブルがしっかりしています。音場の広さ、バランスやフラットさ解像度の点ではHEXAが上回りますが、厚みのある強いく厚い音色はFreedomの魅力ですね。
VS CCA HM20 S
1DD+4BA vs CCA HM20
Sタイプはもう手に入らないので比較する意味はあまりないかもしれませんが、同じハイブリットでも真逆のチューニングです。HM20 Sは音場の広さ、解像度は抜けていますが、どうしてもバランス的に中域が薄く音は繊細で厚みはありません。ちなみにケーブルについても極限までコストダウンしているレベルなので付属品などの良さではFreedomがオススメです。
ケーブルによる印象の違いについて(注意)「ー」
注意:
リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。
このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。
M17 "AppleMusic" -> 「 」-> イヤホン -> SpairalDot++
尚、ケーブルについてはLinsoul様の提供によりTripowinの新作ケーブル4本、Nicehck様の提供によりSnowAgを試用させていただきました。
TRIPOWIN Sirene 「△」
音はやや細く繊細になり、高域のキツさはそのままです。音場の広さも特段良くなるわけではなく、解像度もほぼ同じかやや下がった印象です。
ややドライで、軽快な印象です。個人的には大きなアップグレード感が無くあえて変更するのであればデザイン性を重視する場合だと思います。
TRIPOWIN Mirage「○」
音像がやや俯瞰性を持ち、音場も左右に広がります。やや落ち着いた暗めのふくよかな暖色傾向に変化します。
中域から低域がしっかりとする他、音色が全体に優しくなることで高域の刺々しい部分が大きく減ります。
全体で音が丁寧に表現になり、大きく空気感が変わって土台がしっかりしたような音の安定感が出ます。
賛否はでる変化だと感じますが、個人的にはかなり有りだと思わされる変化です。
TRIPOWIN Solstice 「〇」
音色が明るくなり音像の重心が上がり、前後の音場の広さによる立体感が出ます。低音はアタックとキレが良さが出てくれるので低音の表現は改善されると感じます。
音像の一体感が増すイメージでしょうか、空気感が良く分離感は下がっているのですが不快感がありません。音色の余韻も良く個人的にはありだとおもいます。
TRIPOWIN Seraph 「◎」
解像度、解像感が大きく向上します。音像がやや近めなのは変わらず大きく傾向が変わるわけではないのですが音の明瞭度やキレが大きく向上していることを実感します。
音場も横の広がりが増し悠々と鳴らしている感覚が強くなります。いままで同様に明らかにここまでの3本とはケーブルの格の違いを感じます。
音の分離感がありつつも音の一体感も両立しており、どの帯域の音色も聴き取り易いのも特徴です。
高域が刺さる点は大きく変わるわけではないのですが高域の表現の粗が大きく少なくなるので高域の不快感が大きく減ります。
NICEHCK SnowAg 4.4mm 「◎」
RedAgの4芯版です。
やや音が近いのですが低域は深みがあるのですが柔らかく、高域の音色は澄んでおり柔らかくソフトです。このため女性ボーカルのサ行の刺さりが低減される感覚があります。
横の音場はやや広がった感覚はありますが解像度は標準ケーブルからやや向上する程度だと感じます。
荒々しく雄々しい超高域をとても上品で品のある音色にしてくれる点は秀逸でその点で◎を付けました。
標準ケーブル 「◎」2点 334mΩ、120pF@10kHz, 1.0uH@10kHz,
相性の良し悪しは感じるものの、1万円のイヤホンに付属する標準ケーブルの出来はかなり良い様に感じました。解像度が高く、生半可なケーブルでは変更しないほうが良いという結論にもなりそうです。
ただし、もちろん伸びしろもあるイヤホンでしたので標準の音色が気に入らなかったのであれば交換を推奨したいです。
尚、測定値の詳細についてはこちらの記事を御覧ください。
まとめ
あまり相性が良いとまでは言い切れない感覚がありますが、標準ケーブルで十分な品質を持っています。一方で音質を重視するのであれば交換する価値はあるかと思います。音質重視で言えばSeraphを、コスパではSnowAgが良かったです。
音質の総評、所感:A10K Tier2 参考価格:11,313円
個人の主観的な好みで言えば86点、私が客観的だと思う好みの点数としては88±7点です。A10Kという価格帯と音のレアリティ、ユーザビリティを考慮した総合的なランクはTier2としました。
Mei魅からのアップグレードで一番強く感じたのは付属のケーブルでとても聴いてられないような酷い品質のケーブルが付属していたのですが、今回のFreedomでは2,3千円で単品売されているレベルの高品質のケーブルが付属するようになっています。BAの数が増えたことも踏まえると値段はもう少し上がるだろうとヒヤヒヤしていたのですが良心的な価格でほぼケーブル代しか値上がりしていないような感覚になりました。
スイッチによる音質変化がとてもおもしろい機種でしたので興味深く聴かせていただきましたが、やはりBAは単純に多ければ多いほど良いというわけではないというこをと実感しました。とても尖った魅力のある機種ですので、変わったイヤホンが欲しいという方にはオススメできる機種です。
最後に、このような機会をいただきましたHifiGo様に感謝申し上げます。
Appendix
購入リンク
*1:KYORITSU KEW MATE MODEL 2000 オフセット除去
*2:KYORITSU KEW MATE MODEL 2000 オフセット除去
*3:
M17DC(PL50) "AppleMusic" -> 標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
M17"AppleMusic" -LDAC-> XD05BAL -標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
iphone12"AppleMusic" -A1749-> -> 標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
Xaomi 11T Pro"AppleMusic" -LDAC-> BTR7 ->標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
MBP15 Late2013"AppleMusic" ->ADI2DAC->A90->標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
MBP15 Late2013"AppleMusic" ->ADI2DAC->L70->標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
MBP15 Late2013"AppleMusic" ->E50->L70->標準ケーブル-> イヤホン -> Spairal-Dot++
GV301"AppleMusicプレビュー" -標準ケーブル-> Aiyima H1 ->標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
Xperia10iv"AppleMusic" -標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
Xperia10iv"AppleMusic" ->SHIO -標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
Q301V”AppleMusic” -> Aiyima H2 -標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
Q301V”AppleMusic” -> Hidizs XO -標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++
*4:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz
カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み
*5:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
:DIGILENT Analog Discovery 3 + Impedance Analyzer
ソフトウェア:WaveForms 3.20.1
ケーブル:MIX16 4.4mm 2pin
出力:50mV
Resister:10Ω
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用